担当 : 藤田 敬文

題目 : 時間発展する微分方程式のマルチグリッド法を用いた並列化

概要 :
CPUのクロック周波数の増加が落ち着きマルチコア化が進む現在、並列計算は重要な課題であり、アルゴリズムも並列化が必要となる．その中で，時間発展する微分方程式の数値解法を考える．時間発展する微分方程式の数値解法の並列化では，空間方向の並列化に比べ時間方向の並列化は因果律が作用するために難しい．そこでFalgoutら[1]は、時間方向にマルチグリッド(多重格子)法を用いることで並列計算が可能なアルゴリズムであるMGRIT(multigrid reduction in time)を提案した．

本発表では、この提案手法MGRITと数値実験結果を示す．

参考文献：
[1] R. D. Falgout, S. Friedhoff, T. V. Kolev, S. P. MacLachlan, and J. B. Schroder. Parallel time integration with multigrid. SIAM Journal on Scientific Computing, 36(6), C635-C661. 2014