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機能的核磁気共鳴画像の独立成分の類似度の検定について

担当 : 奥戸 道子
題目 : 機能的核磁気共鳴画像の独立成分の類似度の検定について

概要 :
 独立成分分析(Independent Component Analysis, ICA)を機能的核磁気共鳴画像法(functional Magnetic Resonance Imaging, fMRI)の画像に適用して独立成分を抽出する手法が脳神経科学の研究で有用である.1人の被験者のfMRI画像から独立成分を抽出する研究の他に,複数の被験者に対してICAを行う研究が盛んに行われている.その際にはICAの後に被験者間で独立成分の対応をとることが問題となる.
 本論文では独立成分の対応に関する検定方法を提案した.被験者間で独立成分の対応をとるための検定と独立成分のグループ分けの手法である.数値実験によってその有用性を検証した結果,独立成分の対応をとる検定ではFalse Discovery Rate(FDR)が制御されていることが確認できた.また,グループ分けの結果を既存研究 [1]と比較してより正確にグループ分けされていることが確認できた.

参考文献 :
[1] A. Hyvarinen and P. Ramkumar: Testing independent component patterns by inter-subject or inter-session consistency. Frontiers in Human Neuroscience, vol. 7 (2013), pp. 7–94.